オーストラリアのFinancial Reviewが、発刊70周年を記念し、Tim Cook CEOへのインタビュー「Why Tim Cook thinks Australia is a perfect tech breeding ground」を公開しています。

Tim Cook CEOは、早起きが好きで、朝4時にはユーザーから寄せられる数百通のメールに目を通し、内容によっては適切な部署に転送しているそうです。

Apple Watchについて、Tim Cook CEOは、このデバイスがどのように変化したか、あるいは多くの人生を救ったかについての顧客からのメールは、Appleにとって「本当に意味のあるもの」だと述べています。

Tim Cook CEOは、Appleは人々の生活を豊かにする製品を作りたいと考えており、その例として、誰かの命を救うこと以上のものはないと述べています。

人工知能について、Tim Cook CEOは、AppleはすでにiPhone、iPad、Apple Watchの機能にAIを活用しているが、私たちの生活への影響という点では、AIはまだ始まったばかりだと考えていると述べています。

また、拡張現実についてもコメントし「現実の世界を囲い込んだり遮断したりすることなく、テクノロジーの価値を人々とともに増幅する方法だ」と述べています。

今世紀半ばに向けて、テクノロジーがもたらす潜在的なマイナス面について尋ねられたとき、Tim Cook CEOは「良いことに使われるか、悪いことに使われるかは、発明者とユーザーの手に委ねられているのです。そして、それは創造性にかかっています。そしてそれは、創造性や共感性にかかっています。テクノロジーを支える人々の情熱にかかっています。Appleでは、何かを作るときには、それがどのように使われるのかについて、膨大な時間をかけて慎重に考えるようにしています」と述べています。

Tim Cook CEOは、プライバシーについて「10年前は、プライバシーはニッチな問題でしたが、今日では人々の心の中の主要な問題の一つとなっています。なぜなら、人々はウェブがあまりにも多くの場合において監視ツールとなっていること、そして人々の詳細なプロフィールの構築があらゆる合理的なものをはるかに超えていることを知っているからです」と述べています。