iPhoneゲームアプリ「なめこ栽培キット」の大ヒットについてビーワークスに聞いてきた
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ビーワークスがリリースしているiPhoneゲームアプリ「おさわり探偵 なめこ栽培キット」は、以前レビュー紹介し、AUGM熊本 2011で、iPhone女史が女子大生編として紹介していて知ってはいました。
2011年12月に高校生の長男が、私が持ってるiPhone 4Sの中に「なめこって入ってる?凄く学校で流行っていてやりたいんだけど?」と聞かれました。
家庭で共有しているのはiPadだったので、iPadにダウンロードして渡すと、長男と小学生の次男が集中して遊び出しました。
その状況を見て「そんなに流行ってるのか!」と知り、じゃあ、なめこアプリを作ったビーワークスに大ヒットの理由を聞きに行こうということになり、ビーワークスの情報開発事業部営業部、伴 雄斗氏にインタビューしてきました。
聞いて分かった事は、ビーワークスもこんなに大ヒットするとは思っておらず、クチコミでどうやら広がっているらしいという事しか分かっていないようでした。
その広がりは、2011年12月にリリースされた「おさわり探偵 なめこ栽培キットSeasons:雪」後、さらに拡大し、キャラクターグッズを制作させて欲しいという要望が殺到しはじめたそうです。
2011年6月にリリースされた「おさわり探偵 なめこ栽培キット」のダウンロード数は226万ダウンロード、2011年12月にリリースされた「おさわり探偵 なめこ栽培キットSeasons:雪」は130万ダウンロード、2011年12月にリリースされたAndroid版は69万ダウンロードにもなり、合わせて約425万ダウンロードにも達しているそうです。
元々は、DS専用ソフト「おさわり探偵 小沢里奈」のiPhoneアプリ版「おさわり探偵 小沢里奈」を2011年の夏にリリースことになり、そのプロモーションということで開発したゲームで、完全にDSゲームユーザーへの告知向けだったそうです。
本タイトル「おさわり探偵 小沢里奈」は、無料版で44万ダウンロードということで、ヒットさせたいと思っていたタイトルのためのプロモーションゲームが、想定外に大ヒットしている状態なのだそうです。
なめこ栽培キットのリリース直後は、プレスリリースを出した事もあり、瞬間的にランキングは上がったが、その後は特に何もしていない状態だったのに、AppStoreの無料アプリランキングに10週連続25位以上にとどまっていることに驚いているそうです。
伴氏によると「なめこ栽培キットって、かわいくて面白いよね」と言われたとしても、そのゲームタイトルから想像することは難しく、ゲームを初めて見た人にとっては「気持ち悪い」というキャラクターでしかないはずで、ゲーム的に子供向けのウィキが構築されていないこともあってか「人伝に広がっている」ことは間違いなく、いつしか「かわいい」になったのではないかということでした。
せっかくヒットしたキャラクターなので、何かグッズでもと考えて、最初、なめこのクリーナーを作ったそうで、その後、色々なアクセサリーメーカーからなめこのキャラクターライセンスを要望されるようになり、iPhoneケースやストラップ、さらには、なめこ人形の背中にSuicaなどの電子マネーカードを入れる物まで登場してきてるそうです。
この電子マネーカードを入れたなめこ人形を改札で使うのは勇気がいるように思うのですが、キャラクターを「かわいい」と感じてる人にとっては魅力的なアクセサリーグッズのようです。
キャラクターグッズはもの凄い勢いで増える予定で、100種類以上出てくるそうです。
こうしたiPhoneアプリのキャラクターグッズは、日本だと「つみネコ」ぐらいしかなく、世界的に見ても「Angry Birds」ぐらいしか思い浮かびません。
このキャラクターについて聞くと「おさわり探偵 なめこ栽培キット」と「おさわり探偵 なめこ栽培キットSeasons:雪」でかぶっているキャラクターは「なめこ」と「枯れなめこ」の2種類だけで、あとは異なるなめこキャラが入っていて、現時点で66種類のなめこがいるそうです。
図鑑に追加されるなめこがどうやって作られているか聞いてみたところ、最初は「キャラクターの名前」を決め、後からデザインを起こしているそうです。
また、レアなめこを決める理由は「開発者判断」なんだそうで、特に理由があるわけではないようでした。
ようは、ゲーム上レアに設定されたなめこは、ユーザーの中でも必然的にレアキャラ化しているという事のようです。
利用者層について伺ったところ、アプリ自体にはリサーチする機能が入っていないので不明だそうですが、Facebookの「BeeworksGames」に、いいね!を付けてくれているのが、圧倒的に女性ということから、きっと女性にうけているんじゃないかと思うと話してました。
失礼だとは知りながら「ビーワークスって本業はなんですか?」と聞いたところ、実は出版系のエディトリアルデザインを行っている会社で、手掛けている出版物も、ビックタイトルが多い事にびっくりしました。
確かに、アドビ システムズのInDesignユーザー事例でも取り上げられていて、Adobe Digital Publishing Suiteを使った「ゴルフトゥデイ電子版」を制作した実績を持つ、かなり有名なDTP企業だったことを知りました。
ゲーム開発については、バンダイの携帯型ゲーム機「ワンダースワン」に携わった開発者が入ったことで、2003年からゲーム事業部が始まり8人のチームでゲーム開発を行っているそうです。
この「なめこ栽培キット」で開発者がこだわったことは「なめこを収穫する際の気持ち良さ」だそうで、ゲームそのものを良くするノウハウを元々持っていたことから、プロモーション用ゲームタイトルという位置づけであっても、しっかり作られているというこだわりも人気を得ている要因ではないかと話してました。
さて、2月に図鑑が追加されていることが予告されている「おさわり探偵 なめこ栽培キットSeasons:雪」ですが、どんななめこが追加される予定なのか聞いてみました。
返ってきた言葉は「かわいい系」ということだけ。。それ以上は教えてもらえませんでした。
それでも、この情報を知っているだけでも凄いと言われると思いますw
帰りに、お土産として「非売品なめこ」なるものを頂けました。
非売品といっても「なめこ」は「なめこ」なわけで、販売されているキャラクターグッズとどう違うのか分かりませんが、たぶんマニアな方には「レアアイテム」なんだろうなと思っています。
あと、家族の要望として「iPad版も!」と伝えたのですが、現状では難しいそうです。