Jay Blahnik氏、林信行に聞く:ヘルス、フィットネス、テクノロジー
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Appleが、2015年6月1日にApple Store, Omotesandoにて、Apple Watchのフィットネス技術の開発をリードしたJay Blahnik氏の来日に合わせ、林信行氏とのスペシャルトークライブ「林信行に聞く:ヘルス、フィットネス、テクノロジー」を開催しました。
イベントは、Jay Blahnik氏が、林信行氏にインタビューするという形式で進められました。
Jay Blahnik氏は、ヘルスフィットネスの進化は目覚ましいものがあるがと質問すると、林氏は、東京オリンピックが開催されることもあり、様々な研究が行われていると話しました。
林氏は、テクノロジーの進歩は、iPhoneと繋がるスポーツデバイスが多く販売されるようになり、自分のスポーツトレーニングにiPhoneを活用する機会が増え、教育機関においても、こうしたスポーツスマートデバイスは取り入れられ始めていると話しました。
Jay Blahnik氏は、テクノロジーが深く関わる事に関してネガティブに思う人もいるが、自分は、こうしたスポーツにテクノロジーを取り入れる事で、若い人達のスポーツへの感心が高まるのではないかと考えているが?と質問すると、林氏は、スマートテクノロジーによって、SNSが普及し、高齢者の健康面でも改善されるかもしれないと話しました。
Jay Blahnik氏は、Apple Watchを長い期間使用していて、何が一番役に立ったか?と質問すると、林氏は、ANAの搭乗でPassbookを使用する時に便利だと感じたそうです。
林氏は、Jay Blahnik氏とのトークセッションが決まってから、目的地より前の駅で降りて歩くようにしたそうで、アクティビティを慌てて意識するようになったそうです。
また、今で腕時計を使わなかったのに、Apple Watchを使用するようになって、たえず腕時計を着用するようになったそうです。
ただ、Apple Watchをかなり活用しているという意識はないが、Twitterのツイートのアナリスティクスで調べたら、1000ツイートが650〜700ツイートに減っていたそうで、通知の断シャリすることが重要だと感じていると話していました。
林氏は、Apple Watch Appの設定にある通知のオン/オフを活用して、通知の断シャリを行なう事を勧めると話しました。
林氏は、Jay Blahnik氏に対して、Apple Watchで一番気に入っている機能は何かと質問すると、Jay Blahnik氏は、世界中でリサーチしているが、人々によって使い方が違っていることが分かっていて、このパーソナル化によって、テクノロジーの依存性を削減することが出来ていることを知ったと話しました。
また、メンタルヘルス面でも良いと考えていて、Apple Watchのアクティビティの達成度を意識するようになり、それによって、より活動量が増えたと話しました。
「スタンド」の機能によって、本社で会議中にみんなが一斉に立ち上がるという状況が発生しており、これは、新しい文化だと話してました。
Jay Blahnik氏は、アクティブに関して、あまりにもアクティビティし過ぎると体に悪いことも分かっていて、スタンドを意識させるというのは、実は、トレーニングに長けたアスリートでも難しい事だと分かってきたそうです。
林氏は、アクティビティのリングに関して詳しく教えて欲しいと質問すると、Jay Blahnik氏は、定量を示しかつ超える物が必要だと考え、一日における一般的な運動によって消費したアクティブカロリーを示す「ムーブ」、早歩き以上の運動を行った時間を分で示す「エクササイズ」、休憩するために席から立ち上がった頻度を示す「スタンド」があり、ちょっとした強運動を意識し、こうした運動を加えてもらおうといった考えがリングにはあると説明していました。
これらは、必ずしも達成することを目的とするのではなく、人々が意識してくれることが重要なのだと説明しました。
Jay Blahnik氏は、Appleは将来について語らない企業だと知られているが、林氏は、将来のテクノロジー、フィットネス、医療はどうなると考えているのかと質問すると、林氏は、様々なセンサーが搭乗し、医療専門家がテクノロジーを積極的に活用するようになるのではないかと話しました。
Team医療3.0が、無医村で医療がちゃんと受けられるような取り組みを行なっていると紹介していました。
Jay Blahnik氏は、昔は体温を計ることだけでも医者を必要とした時代があり、今は、そうしたことはないが、その当時では考えられなかった事の1つでもあり、今は実現出来なくても、将来は自己管理と医療情報が可視化されていくのかもしれないと話しました。
林氏は、Jay Blahnik氏に、ABC Newsから、Appleの「Health Lab」の取材を受けたことに関して紹介して欲しいと質問すると、Jay Blahnik氏は、あのような秘密の研究施設を公開することはまれだが、あの研究施設によって、今まで分からなかったトレーニングアルゴリズムが分かるようになり、様々な研究と学習によって、他社の技術を使用することなく、多くのことをテストすることが出来たと話しました。
そこでボランティア参加していたApple社員は、その研究がApple Watchのためだとは知らなかったそうです。また、砂漠や寒冷地でApple社員を走らせて、データ収集なども行なったそうで、人体は極めて複雑で、まだまだ人体について研究することが多く、センサーが増えたからといって全てを知ることは出来ないということを知ったそうです。
林氏は、Apple Watchに対応したiOS用Macロック解除アプリ「MacID for iOS」が凄く便利だと紹介し、ぜひAppleで買収して欲しい機能だと話しました。
スターウッド・ホテル&リゾート系列のホテルでは、Apple Watchが部屋のキーになる「SPG Keyless」を紹介し、今後のHomekit連携が出来るようになれば、Apple Watchの活用の幅も広がるかもしれないと話しました。
林氏は、iPhoneで長い長文を打ち込んでいたが、それが、Apple Watchからだと単文でメール返信出来るようになったと話し、また、ある記事に対して、手書きの♡マークが、Apple Watchに届いた時はジーンときたと紹介していました。
Jay Blahnik氏は、すでに2年間Apple Watchを使用していて、日本に来て、これだけ離れていてもハートビートで送り合うのはとても新鮮だし、どんな場所でも友人や家族の繋がりを感じられるのは楽しいと話していました。
エクササイズの心拍計測に関して、Watch OSのアップデートによって、10分間感覚で計測する測定量カウント方式が変わり、テニスだとカウントされないなどの問題について質問されると、Jay Blahnik氏は、改善出来るように持ち帰ると話していました。
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会場に集まっていた参加者の9割近くは男性で、スーツ姿の方が多く、女性や学生などは少なかった感じです。iPhoneユーザーの年齢層と男女比率と比べて、Apple Watchに関心を持つユーザー層は、必ずしもイコールではない印象を受けました。
なお、このイベントは、5月29日にオーストラリのApple Store in Sydneyにおいて、個人トレナーでタレントのMichelle Bridges氏とのトークが行なわれており、6月3日には、北京のApple Store China Central Mallにおいて、アクション俳優・映画監督・映画プロデューサーのDonnie Yen氏とのトークが行なわれる予定となっています。