Inter BEE 2015:TASCAM、カメラ用リニアPCMレコーダー「DR-701D」を展示
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Inter BEE 2015において、TASCAMが、HDMI入出力を搭載したレコーダ「DR-701D」を発表していました。
簡単に言ってしまうと、HDMI出力を持つものの録音機能が弱い一眼レフのようなカメラとHDMIケーブル1本で接続し、映像の収録と連動した高品位な音の録音をするためのマイク内蔵レコーダです。
HDMIの他、4つのXLR入力や、LINEなどから入ったオーディオを4トラックと 内蔵にミキサーによってトラックを2ミックスに落とした計6トラックをSDカードに記録できます。
また、記録するだけでは無く、入力された HDMI の映像にオーディオを別トラックとしてMixして、HDMI出力をすることも可能。HDMI出力にATOMOS SHOGUN のようにマルチchオーディオを録画できる機器が接続されていれば、1つの映像データにマルチchオーディオを入れて記録させることも可能です。
ただし、HDMI でハンドリングできる映像は 1080HD クラスまで。4K についてはチップ側が対応できていないということでした。
HDMI経由でオーディオを録る場合に気になるのが「映像との同期」ですが、録音時にHDMI 経由で同期信号を受け取れるだけで無く、BNC端子でTimeCode を入れて収録環境全体で同期させることも可能です。
しかし、HDMI接続を実機検証したところ「一部のカメラに、HDMIにRec の信号を出してからメモリカードに書き込み始めるまでにタイムラグが生じる場合もあることが確認できてる」ようで、映像データの頭と、DR-701Dで撮っている音データの頭が一致しない場合もあったということでした。この場合も、タイムコード上のどこかの1点で開始位置のズレさえ解消させることで、録画・録音データはピタリと同期するということでした。
TASCAM 同等旧機種の「DR-70D」と比較すると、HDMI端子とTimeCode 端子を追加しただけでなく、液晶へのオーディオ波形表示レスポンスを著しく高速化させたことが大きな特徴となっているそうです。旧機種ではレスポンスが遅かったためにオーディオの収録を細かく追い込むことが難しいことも有りましたが、「DR-701D」では波形がほぼリニアに反応するので大きな音への反応するための操作などもストレスなく可能ということでした。
電源は機動力を持たせるために単3電池4本を採用していますが、USBからの電源供給にも対応しています。
電池では1.5時間ほどしか駆動できませんが、USB端子からモバイルバッテリーなどを用いての電源供給もできるので、電池とモバイルバッテリーでの電源2重供給とすることでメモリカードが許す限りの超長時間録音が可能です。
もちろん、電源を二重化して使う事も想定しての設計となっていますので、電池からUSBに電源が切り替わる際にノイズが乗るようなことは無いようになっています。