CNET:Apple、iRadioサービスに向けて、ワーナーとユニバーサルと契約直前か?
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CNETが、交渉に精通している2人の情報筋によると、AppleはPandoraがレーベルメーカーに支払うロイヤリティの半分の金額となる変わりに、新しいオーディオ広告の収入をシェアすることを条件として提案し、来週にもWarner Music、Universal Music Groupと契約するようだと伝えています。
聞いている楽曲を手軽に購入できる方法を備えていて、iTunesからのダウンロード売り上げを増やす可能性があるだけでなく、Appleがこの無料サービスへの追加を計画している新たなオーディオ広告のレベニューシェアも含んでいるようです。
まだ、SONY Musicなどの複数レーベルメーカーとの契約を結ぶ必要があるが、アメリカ以外にイギリス、フランス、ドイツ、オーストラリア、日本などで夏にサービスを開始したいと考えているようだと話しているそうです。
iRadioはiTunesとモバイルデバイスでの利用に制限され、曲の先頭にジャンプする機能など、いくつかのユニークな機能が含まれているようです。
アメリカで圧倒的な視聴者数を持つPandora Radioは、各ユーザの好みを自動分析、ユーザ毎に異なる楽曲を自動再生し、また、自分の好みを「ラジオ局」として保存し、ユーザ同士で共有しあうことが可能なサービスで、2013年1月のアメリカラジオ市場のシェアは8.03%、アクティブリスナー数は6560万人(発表)となっています。
ただ、収益的に厳しい状況にあり、収益の85%が広告収入で、リスナーの曲をスキップする回数制限や、無料で視聴出来る時間を40時間/月に制限したりするなどしてロイヤリティコストを抑える施策を続けています。
アメリカにおけるラジオ視聴率は約9割りを超え、そのうちの約8割りはミュージック番組で占められており、Pandora Radioは車で利用するインターネットラジオとして普及率が高く、標準搭載される車も増えてきているようです。
Appleは、圧倒的な収益率を背景に、Siri Eyes Freeとの連携などにより、視聴中の楽曲をその場で購入出来るようにするなどのサービスを付加し、一気に車での利用シェアを奪取すると考えられます。
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