Bloombergが、Appleは、待望の複合現実感ヘッドセット「Reality Pro」を、iPhoneのOSの3Dバージョンとして開発する野心的な試みであり、競合製品とは一線を画す技術を設定できるアイ トラッキング システムとハンド トラッキング システムを備えていると伝えています。

現在の計画では、6月に開発者にそのソフトウェア機能を迅速に提供することができる予定で、その後、2023年の秋の後半に製品を出荷することになると考えられるそうです。

約 3,000 ドル（約38万円）となるこのデバイスは今年後半に予定されており、仮想会議と没入型ビデオに斬新なアプローチを採用し、現在 Meta Platforms Inc. が支配している VR 業界を揺るがすことを目指していおり、2015年にApple Watchをリリースして以来、最初の主要な新製品カテゴリに拡大しているAppleは、消費者を驚かせる必要があるとしています。

Appleは不透明な市場にプレミアム価格の製品を投入し、Appleの1,000人を超える技術開発グループは、このプロジェクトに7年以上を費やしており、Appleはこれが新たな収益源になることを期待しているようです。

この製品に詳しい人物によると、アイ トラッキング システムとハンド トラッキング システムはこのデバイスの大きなセールスポイントになり、価格はライバルデバイスのおよそ2倍になると予想されるそうで、その核となる機能は、FaceTimeを利用した高度なビデオ会議と会議室だと話したそうです。

このヘッドセットは、臨場感のあるビデオコンテンツを表示したり、接続したMacの外部ディスプレイとして機能したり、iPhoneやiPadの多くの機能を再現することができるようです。

その仕組みは、ヘッドセットには、ユーザーの手を分析する外部カメラと、視線を読み取る筐体センサーが搭載されていて、そのため、ボタンやアプリアイコン、リスト項目など、画面上のアイテムを見て、それを選択することでデバイスを操作することができるそうです。

ユーザーは、親指と人差し指をピンチして、何も持たずにタスクを実行でき、このアプローチは、一般的にハンドコントローラーに依存する他のヘッドセットとは異なるとしています。

Metaの最新ヘッドセットと同様に、Appleのデバイスは仮想現実と拡張現実の両方を使用します。VRでは、ユーザーはゴーグルの中にある画像やコンテンツを見ます。一方、ARは、現実の景色の上にデジタルコンテンツを重ね合わせます。

ヘッドセットには、ソニーグループと共同開発した超高解像度ディスプレイが2つ搭載され、VRに対応するほか、外部カメラでARの「パススルーモード」を実現する予定です。つまり、ユーザーはヘッドセット上に配置されたカメラを通して現実の世界を見ることになります。Appleは、処方された眼鏡を持つユーザーに、筐体内部に装着するカスタムレンズを提供する予定です。

このデバイスには、Apple WatchのようないわゆるDigital Crownが搭載され、ユーザーはVRとARを切り替えることができるようになる予定で、VRでは、装着者は完全に没入した状態になるそうです。

ARを有効にすると、コンテンツはフェードバックし、ユーザーの実環境に囲まれた状態になります。プロジェクトがまだ隠蔽されているため特定を避けた関係者によると、Appleはこれが製品の目玉になると期待しているようです。