マイクロソフト、次期「Office 2010 for Mac」は、「Outlook for Mac」を加えて、2010年のホリデーシーズンに発売
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Microsoft MacBUの General Manager を務めている「Eric Wilfrid (エリック・ウィルフリッド)」氏による、報道関係者向け電話会議において Office 2008 for Mac がこれまでの「Office 2008 for Mac / Office 2008 for Mac ファミリー & アカデミック / Office 2008 for Mac Special Media Edition」という 3SKUラインアップだったものが、今後は「Office 2008 for Mac Business Edition」「Office 2008 for Mac ファミリー & アカデミック」という 2SKUラインアップとなる事を発表した。
Office 2008 for Mac Business Edition はこれまでの「Office 2008 for Mac」とホボ同等の製品構成ですが、パッケージが グレー色ベースのモノから黒色ベースのモノに変更され、精悍でビジネス向けっぽいデザインとなりました。
製品名称に敢えて「Business」を入れた事から分かるように、製品内容もビジネス向けに変更が。
2009年01年の Macworld にて Beta テスティングが行われていることが発表されていた「Entourage for Exchange Web Services (Entourage EWS)」が、「Entourage 2008 Web Services Edition」として同梱されました。これによって、Microsoft Exchange Server への接続負荷とレスポンス、安定性が劇的に改良されます。
また、同じくBetaテスティングが行われいた事が発表されていた「Microsoft Document Collaboration Companion for Mac」についても「Document Connection」として同梱されます。
これらのアップデートによって、Mac OS X をクライアントマシンとして利用している環境からの Microsoft社Server製品群への接続性が著しく向上し、今日の多勢を占める環境においてもスムーズに参加する事が可能になります。
なお、これらのアップデートは利用可能な SKU に対してはアップデートとして本日より提供されます。
また、Business Edition に対しては、200以上のビジネス向けテンプレートだけでなく、Lynda.comによるオンライントレーニングが含まれ、Office for Mac を使い始めたばかりの人でもスムーズに使いこなせるように手厚いサポートが行われます。
以上で、電話会議の主題は終わりでしたが、ここで新しい大きな追加発表が。
MacBU において「Outlook for Mac」の開発が開始されている事が発表されました。
Mac OS 9時代にも Outlook が Mac向けに提供されていた時期は有りましたが、現在開発が進んでいるバージョンは Cocoa によって完全に新規に書き起こされているモノ。
Entourage 2008 でもサポートされた Exchange Server での Web Services 経由での接続はもちろんの事、データベースを新設計することで TimeMachine による差分バックアップや、Spotlight によるデータベース内検索をサポートします。また、IRM (Information Rights Management) をサポートすることで公開範囲が制限されている機密文章にも承認を受ける事でアクセス可能となります。
つまり、Windows版Outlook と同等の機能を実装することを最終目標に掲げた非常に強力な製品となります。
この開発中の「Outlook for Mac」が搭載されるのは、「2010年ホリデーシーズン」に市場に投入される次期バージョンの Office 2010 for Mac が予定されています。
Mac OS X においても、2009年09月にリリースが予定されている 10.6 SnowLeopard において Exchange サポートが含まれることが予定されていますが、MacBU においては「歓迎すべき事では有るが、Exchange のフル機能にアクセス出来る訳では無く、限定的なアクセスであるので Outlook を開発・リリースする意義は非常に大きい」という判断となっており、Exchange の出来るだけの多くの機能を Mac OS X プラットホームでも利用出来るように Outlook の開発・リリースには期待していて欲しいという力強いメッセージが出されました。
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